交通事故の過失割合について

カテゴリ: 交通事故

1 過失割合とは

 交通事故が発生した場合、事故の当時者それぞれに、どの程度の原因(責任、過失)があったかが問題となります。この原因の割合のことを「過失割合」といいます。過失割合は、「0:100」「30:70」のように、比率で表されるのが一般的です。

 

2 過失割合の決め方

 過失割合は、事故の態様に応じて一定の目安があります。実務上は、東京地裁民事交通訴訟研究会編『民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準』(別冊判例タイムズ38号)を参照するのが一般的だと思います。

 この基準によれば、例えば、停車しているA車に後続B車が後ろから追突した場合の基本過失割合は、A:B=0:100とされています。基本過失割合は、事故当時の道路状況や車両の状況等によって修正されることあります。そのため、過失割合が問題となるケースでは、事故発生時の具体的な状況を確認することが重要となります。

 

3 過失割合の重要性

 過失割合は、車両の修理費用といった物損の負担額や怪我による損害賠償額の算定に影響するため、とても重要な要素になります。

 例えば、CとDの交通事故によって、それぞれが怪我を負って100万円の損害が発生したとします。単純化のため、保険等を使わないで解決しようとした場合、CとDの過失割合が0:100であれば、CはDから100万円の賠償を得られる一方、Dの損害を負担する必要はありません。ところが、過失割合が20:80だとすると、CはDから80万円の賠償しか受けられない反面、Dの損害のうち20万円を負担しなければなりません(結果として、得られる賠償額は60万円になってしまいます。)。

 このように、過失割合は交通事故の解決において重要な要素となるため、過失割合に争いがある場合には、慎重な対応が必要となります。

 

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